強力粉と準強力粉の焼き上がりの違い
2024/11/20
強力粉・準強力粉って、なんか違うのかな。
どっち使っても同じなんちゃうんって思った事無いですか?
二つの違いを説明します
強力粉と準強力粉の違い
大きな違いは、それぞれの粉に含まれるたんぱく質の量の違いです。
たんぱく質の量
強力粉は、 11%から13%前後で
準強力粉は、10%から12%前後です。
数字だけで見ると、大きな差があるように見えないですが、
この違いがパンを食べた時の食感の違いを生み出しているのです。
たんぱく質の量が違うと、どんな違いが出るのでしょう
たんぱく質の量が異なれば、
作り出せるグルテンの量が変わります。
グルテンの量が異なれば、炭酸ガスを包み込める量が違います。
グルテンをたくさん作れる強力粉は、
炭酸ガスを包み込む量が増えるので、ふっくらとした食感になります。
グルテンを作る量が抑えられる準強力粉は、
炭酸ガスを包み込む量も控えめになるので、
外は、パリッとに中身は、もっちりとした食感になります。
チョコとナッツのステックパンで比べてみる。
チョコとナッツの入ったパンを同じ分量で焼いてみました。
今回使用した粉は、強力粉のは「イーグル」
準強力粉は、「リスドォル」を使いました。
リスドォルは、カリッとした外側(クラスト)が楽しめて、
べとつきにくいので、初心者でも扱いやすい準強力粉です。
準強力粉で焼いたスティックパン
強力粉で焼いたスティックパン
焼き上がってみると、
準強力粉で焼いたパンの方が
素朴な見た目に焼き上がりました。
強力粉は、ふんわりとした見た目です。
食感も違いました。
準強力粉は、噛みごたえがあり、やわらかくないです。
決して食べにくい訳では、ありません。
ぎゅっと詰まった食感です
しっかりと何度も噛むので、ナッツの風味もがっつり感じます。
今回は、マカダミアナッツを使ったので、
ナッツの風味や味をはっきりと感じる事が出来ます。
強力粉で焼いた方は、
ふんわりと優しい口当たりのスティックパンになります。
こちらは、パン自体の噛み応えは少ないです。
ふわっとしたパンの食感の中にチョコの甘味がすーーと
溶けていくような感じでおやつにぴったりです。
チョコの甘さとナッツの風味のハーモニーを楽しめます。
まとめ。
やはり粉の違いで、焼き上がり・食感・味ともに違いが出ました。
豆腐も木綿豆腐と絹ごし豆腐では、味や食感が変わるのと同じですね。
好きなパンの好みで粉を使い分けられると、
パン作りの幅もまた一段と広がりますよね。
ふんわりとした食感や中身の具材との合性を楽しみたい時は、
強力粉を使い。
しっつかりとした歯ごたえやカリッとした食感を楽しみたい時は、
準強力粉を使う。
それぞれの特徴を生かしたパンを作り、
パン作りと食べる事を楽しんでみませんか。